年を重ねた父…

歳を重ねて

若い頃の父は、賢い人で、色んな事を良く知っている人。

字もとても綺麗に書く人だ。

良く話したし、怒られた・・・

とてもハチャメチャな人でもある。

あるお正月に「息が出来ない・・・」と救急車で運ばれた。

家族全員、慌てて病院に向かう。なんせ、息がって・・・

病院では、緊急処置をして頂き大事には至らなかった。

父はすでに、話せる状態でベットの上にいた。

皆が心配していた…母も安心したのか目に涙を浮かべている。

父は私を呼んだ。父の口元に耳を近づける・・・

「あのなぁ…看護婦さんに大事な所、見られちゃった‼」

「お~い~‼」って爆笑した。

こんな父だ。

その父も92歳になり、年をとった。耳も遠くなり、動きも遅くなった。

ある日、母の足が思う様に動けないからと家に呼ばれた。

私の顔を見た父、

「来てくれたのか、ありがとなぁ~ ご飯食べてくよな~」

と言って、台所に向かった。

の為に、メニューを考え、夕飯を作ってくれる父をみて、

いくつになっても、子は子なんだなぁ~ 頼りにされると嬉しいんだなぁ~と思う。

いつもは、周りを少々困らせる父なのに頼りにされると嬉しそうな顔をしている。

そして、有難く美味しく頂いてきました。

ちゃんと手を洗ってくれたのか、少々不安だったりもするのだが(笑)

父は帰り際に、必ず・・・

「気を付けて帰れよ!」と真剣な顔で言う・・・

本当にありがたいことです。

ぽんたの一言

やっぱり、お父さんに良く似てるね。

性格が・・・(笑)

こだぬきの一言

家族の中でも一番似てると思うよ。

ハチャメチャの所がそっくり!!

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